五島にうかがってきました_2015年11月
長崎県五島市の福江島と奈留島にうかがってきました。
大学時代の先輩で、福江島にUターンしてデザイナーとして活躍している有川さんからお声かけいただき、有川さんと一緒に世界遺産と地域振興のお話をしてきました。
初めての五島。私の中で近いようで遠かった五島。とても素敵な島でした。
これは、奈留島の江上天主堂(えがみてんしゅどう)。「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産となっています。
予約していないと内部が見学できないようでしたが、偶然、管理をされている方にお声かけいただき、見学することができました。
こじんまりとした空間。びっくりしたのは、その手作り感。
内部に見られる木目は、部材が腐食しないよう、下地にベンガラを塗った上で、描いたもの。ステンドグラスも手書き。
周辺の石垣も美しく、まさに地域の小さな教会。
こちらは、福江島の堂崎天主堂(どうざきてんしゅどう)。構成資産には入っていないが、観光スポットのひとつになっており、韓国人のお客さんがバスで訪れて賑やかだったが、史料が充実しており五島におけるキリスト教の歴史を知ることができる重要な教会です。
リブ・ヴォールト天井が美しい。
この白い、港町を見下ろす教会は、水ノ浦教会堂(みずのうらきょうかいどう)。
ここはここで、中に入ると、信仰している住民の方のひざ掛けや聖書が置かれており、温かい空間。
それ以外にも、魚藍観音(ぎょらんかんのん)さまが見守るその足元には、
こんな静かな白砂の浜辺や
このような景色が。自分がどこに来ているのかを忘れる。
それ以外にも、五島うどん(本当は上五島が産地だそうです)に、新鮮なお刺身、お寿司、味噌まんじゅう(絶品!)、健康的なソトノマランチにこだわり洋食、牡蠣にボジョレーヌーボー(笑)など、美味しい五島も満喫。
有川さんがデザインした幼稚園や、屋号やパッケージのデザインを手がけているロザリオのお店、かんころ餅の工房なども訪ねさせてもらい、ポテンシャルの高さを感じました(それ以外にもたくだんの新しいプロジェクトが動き出している!)。
最後のおまけに、「さざえ」「つばき」「あわび」「お城」「はまぐり」などのモチーフの五島のもなか。お城のもなかは、まさかの「濡れもなか」でした。味も抜群。
世界遺産は一つのきっかけとして、良い意味で強かに、多種多様な五島の魅力にふれられる観光を展開してほしいと思います。