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本プロジェクトは、佐賀市伊万里市において、地域資源を基盤としたまちづくりの可能性を探ることを目的としています。伊万里市は、磁器(鍋島焼、伊万里焼など)生産にまつわる歴史文化や伝統技術、伊万里牛やフルーツといった食材など豊かな資源に恵まれていますが、それら以外にも、地域の生活や空間に埋もれた地域資源が多く存在します。それら地域資源の魅力や価値を明確化し、その活用を考えていくことで「住みたい町 伊万里、行きたい町 伊万里」の実現の一助となることを目指します。

具体的には2016年度は、「人の暮らし」に焦点を当て、伊万里焼だけにとどまらない自慢できる資源を、多様な視点(自然、生業、生活の知恵、食文化など)で掘り起こし、伊万里が具体的にどのような地域なのか(どのような人が住んでいて、どのような暮らしをしているのか、どのような滞在経験ができるのか)を明らかにしました。それら資源は、誰にでもわかりやすく、伊万里ならではの「自然」と「人の暮らし」との関係性を表現できるフェノロジーカレンダーという手法を用いて編集しました。

2017年度は、登録文化財である前田家住宅に関して、庭や調度品も含む価値評価と来訪者に魅力的な滞在経験を提供する拠点施設としての活用可能性について検討を行っています。

伊万里市役所やNPO法人まちづくり伊萬里などの地域組織、九州大学芸術工学研究院の藤田直子先生、総合研究博物館の三島美佐子先生及び九州大学の学生との連携により実施する、官民学連携のプロジェクトです。