近代化遺産の保全・活用を促進するために、近代化遺産を、有形・無形の様々な要素を空間的な地域特性として明らかにする文化的景観の概念を用い、面的な広がりをもって総合的に評価することが本研究の目的です。
本研究は、科学研究費助成事業(若手研究B)の採択を受けて進めます。

具体的には、下記の課題を設定し、研究を進める予定です。

・単体として評価されがちな近代化遺産を核にして、その遺産の影響が及ぶ範囲を一体とした文化的景観として評価する可能性を探る。

・文化的景観において、近代的な構造物の整備や土地利用が面的にいかに展開され、近代化以前の景観と融合し価値を形成しているのか、またそうでない場合の課題を明らかにする。