伊万里市にうかがってきました②(プロジェクトキックオフ!)

Posted by on 5月 8, 2016 in プロジェクト

伊万里市のプロジェクトを本格的に開始するにあたって、総合研究博物館の三島先生と学生さん有志とで伊万里市に伺ってきました。

早く到着したので大川内山にて見学後、「とき里」にて伊万里牛が乗ったおうどんやお蕎麦を堪能し(オススメです! 先日はマグロ丼を頼みましたが、それもまた美味。)、伊万里市民図書館にて打ち合わせ。

この図書館、非常に先進的な取り組みを行っていることで有名なようです。教育学部門でご一緒させていただいている岡先生にお話しを伺ったところ、市民参画で、市民が気軽に読書したり、仲間とおしゃべりしたり、将棋などの趣味を楽しんだり、伊万里のことを学んだりできるように計画されたそうです(だから伊万里「市」図書館ではなく、伊万里「市民」図書館とのこと)。本棚は低くなっていて、外の光がたくさん入り、司書さんはとっても親切。郷土資料を探索しに、先日訪れた際にも温かくご対応いただきました。※この図書館については、『つながる図書館 コミュニティの核をめざす試み』(ちくま新書)に、武雄市の図書館とともにレポートされているようです。

その後、伊万里市役所で窓口となっていただいている文化財のご担当者の方と合流し、伊萬里まちなか一番館へ。この日のメインイベントであるプレゼン会です。

伊万里では、今、様々なまちづくりの取り組みが生まれています。一つは空き店舗のリノベーション。「東京R不動産」の馬場正尊さん(伊万里ご出身とのこと!)と一緒に、勉強会を開催しているとのこと。もう一つは「夢を叶える未来塾」という若者の人材育成の取り組みです。若者が福岡や関西に流出してしまう現状がある中、伊万里で何かしてみたい!と思う人を応援する全5回のレクチャーが今年度は開催されます。既に、定員近い応募があるとのこと。

プレゼン会は、そういった活動に携わっている伊万里市役所の方々と、NPO法人まちづくり伊萬里の方々と、これまでに取り組んできたことや、これから取り組みたいと思っていることを共有する会です。九大チームも企画を提案し、協力をお願いしました。

プレゼン会の中では、伊万里の地域資源の発掘や活用を検討する上で参考になる事例として、北大時代に石黒先生がTime out社や札幌市などと取り組んでおられた行動誘発型パンフレットを作成した取り組みや、真板先生と一緒に美瑛町で作成しているフェノロジーカレンダーについて紹介しました。でもゴールは、これらの取り組みを真似してパンフレットを作ることでもカレンダーを作ることではありません。伊万里ならではのユニークさや、伊万里で出会える人や物、体験できることを丁寧に見つけ出し、共有すること。そして、一緒に面白がって地域で活動する仲間を見つけること。伊万里のオリジナルの活動として展開できればと思っています。

プロジェクトは今始まったばかり。これから伊万里でいろいろな人と繋がり、面白い物やことと出会うことができるのが楽しみです。